Blog理事長の独り言

㉖若気の至り

若気の至り

広辞苑によると、年が若くて血気にはやった為無分別な行いをしてしまう事。失敗や恥を意味する表現と有る。 言い訳をするつもりはないが、長いこと人間をやっていると一度や二度の「若気の至り」は、当然のように持っているのがむしろ正常だと言える。

私の場合一番大きな「若気の至りは」50年ほど遡る。当時は「70年安保」と云う一代政治イベントがあって、若者は乗り遅れまいと必死な時代だった中で、私も例外なく入りこんでいた。きっかけは後付けになるが、アパートと職場を往復する伝書鳩の様な日々に嫌気がさしていたんだと言い訳してみる。

勿論、その当時は一生懸命考えて出した結論だと信じてはいたが…??? 後悔しているわけではなく今にして思えばかなり自分に酔っていたとしか説明のしようがない。 無分別はゴミ屋敷を作るに等しい行為で、真剣であればあるほど周りへの迷惑度が大きい事になるし、結果その先の人生を失った仲間も沢山見てきた。 だからイコール不幸ということにはならないが…。

当時を揶揄った川柳に「職場に行けば社会党、家に帰れば自民党」と云うのがあった。人はその時々で様々な変化をするという事なんだろう。作家 池波正太郎は【鬼平】の中で「人間というものは、良い事をしながら悪い事もするし、悪い事をしながら良い事もする」と書いている… 言い得て妙だと言えなくもない。

「人生は100間違いを起こしても、一つでも正しい事を積み重ねていくことが大切なんだ」と、諭してくれた言葉を思い出す… 

若いころ聞く耳を持たなかった私が、今子供たちに何かを伝えたいと思うのは「天に向かってツバする行為」に似ているかもしれないが…「思い立ったが吉日」と自分に言い聞かせて前に進んでいこう。

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